窓から見た空は真っ青で、私はなんともいえない開放感を感じた。ああ、次の時間は屋上へ行こう。ふいにそう思った。私は授業が終わると、足早に屋上へと向かった
「やっぱり、気持ちいい・・」
屋上へ出ると、真っ青な空が果てしなく続いていた。屋上へ出てよかった、と思った。数学なんて、やってられないな・・。私は屋上の日陰へ行こうと足を進めたら、きらきら光る物体が見えた
「・・なんだろ、」
少し緊張しながら覗き込むと、人だった。どこかの王子様みたいな綺麗な金髪で、すごく幸せそうに寝ている男子だった。私はほっとして、起こさないようにそーっと歩いた
「ん・・」
「わ!」
「誰え・・」
私は熟睡しているとばかり思っていたから、思わず声を出してしまった。私は律儀に、「・・です」と答えた。男子はにかっと笑って、「さんかー」といって、すぐに、「ジロー!」といった。私は、「ジロー?」と聞き返すと、笑顔を崩さないで、「うん。そう呼んでね」といった
「ジローくん?」
「うん」
私はジローくんに負けないくらいの笑顔で、「よろしくね」といった
青春デリバリー #01(20060807)