今日は早く目が覚めたから、自転車で登校することにした。学校までもうちょっとというところまできた。思っていたよりも自転車での登校は気分がよかった。汗を少しかいてしまったけれど、朝の爽やかな風が気持ちよかった。私が風を感じながらこいでいたら、前から金髪の髪をした生徒が見えた。私は隣まで行って、覗き込んだ
「・・ジローくん?」
「あ、さんだー」
すごく眠そうに、歩いていたのはジローくんだった。今にも寝そうな勢いだ。私は、「ジローくんは、いつも徒歩なの?」というと、ジローくんは、「自転車、俺がこぎたい!」といった
「え?」
「俺いつも徒歩だからこぎたいなー・・だめ?」
「いいけど・・」
ジローくんはよっしゃ!と言ってから、私の自転車に跨った。そりゃあ、ジローくんにだめ?なんて言われたら、断れるはずがないでしょう。私はどうしていいかわからず、ぼーっとしていたら、ジローくんは後ろをぽんぽんと叩いた
「さん、乗ってよ」
「お・・重いよ!」
「遅刻しちゃうよ?」
「う・・わ、わかった」
もの凄いスピードで走り出したから、私はジローくんにしっかりと抱きついた
青春デリバリー #02(20060808)