つまらない。なんともつまらない。私は今図書委員のために本の整理をしている。勿論規模が大きい氷帝は図書室の規模も大きいわけで、図書委員というのはめんどうくさいものだった
「はあ・・」
「さん終わった?」
「もうちょっとだよ」
なぜか知らないけれど、ジローくんも一緒だった。いつの間にか一緒になっていたみたいだった。ジローくんは自分のところの整理が終わったらしく、私のところまで来た。私はもう少し残っていて、今は棚の上の方の整理をしていた
「さんさ・・」
「なに?」
「気づいてるの?」
「だからなにを?」
「スカートで脚立にのっちゃ駄目だよ」
「へ?」
私は声のする下のほうを見てみた。ジローくんは今は上を向いてはいなくて、整理をしていた。ジローくんは、「せめてジャージ穿いてよ」といった。私は気づいて、「ご、ごめんね!」と謝った
「ううん・・俺も見てないし」
「本当?」
「うん」
私はジローくんのことを信じることにして、もう少し残っている本の整理の続きをした
青春デリバリー #06(20060812)