白い天井が見える。周助くんに抱きかかえられて着いたのは、保健室だった。ベッドに寝かされ、周助くんはベッドの右隣に座った。熱を改めて測ったら、平熱よりも高かった。熱の所為か、頭が痛い。 「し、周助くん・・私は寝なくても平気だよ」 「駄目。熱だってあるし、何より僕は許さないよ」 その言葉に私は大人しく黙った。静かになった所為か、ぼーっとしてきた。顔も多分赤いと思う。周助くんは私の右手を握った。少しひんやりとしていて、今の私には気持ちよかった。私も少し握り返した。周助くんがなんか言おうとしたときに、予鈴のチャイムが鳴った。私は、「周助くん、授業始まる・・」といった。 「クスッ大丈夫」 「でも・・」 「大丈夫だから、ね?」 は寝ていて、という周助くんに私は頷いた。なんでだろう。周助くんの言うことは信用できる。私はうとうとし始めた。周助くんはじっと私を見ているようだった。とても、心配そうな顔をしていたような気がする。そんな顔なんてさせたくないのに、なんて今の私はそんなことを考える余裕もなくなってきて、とうとう眠りについた。 夢の中で、周助くんはずっと一緒にいてくれた。なにをしているかなんてわからないけれど、私と周助くんは笑ってた。ずっと、傍にいてくれた。 |