天気は快晴、練習試合もみんなやる気満々で私も今日は忙しくなるだろうなあ、なんてのん気に思ってる。1週間ドリンクを作ったり洗濯をしたりと大変だったけれど、1週間手を抜かずに仕事をしたからか、もう慣れた。周助くんにも、「随分と手慣れたね」といわれた。そういえば、相手の学校はどこなんだろう・・。ここ最近、仕事のことで手一杯で相手の人のことをすっかり忘れていた 「あの・・手塚くん」 「なんだ」 「その、相手の学校って・・」 「ああ、相手は・・・ちょうど到着したようだ」 手塚くんが見た方を私は振り返ると、バスから黄色っぽい色のジャージを着た人たちが降りてきた。い、色々な髪の色をしている人たちだなあ・・・。「あの、案内しにいきますね!」と手塚くんにいい、私は走ってバスのところまで向かった。青学の人たちも身長高いなあ、と思ってたけど・・・ここの学校の人たちも平均身長が高いなあ。「あの、」「なに?アンタ、マネージャーさん?あらま、青学ってばこんなかわいいマネージャー雇ってるんスか、柳先輩」「しかしそのようなデータはないが・・」こ・・・怖い、なあ 「あ、君は・・・」 「?あ、ええと・・・ゆ、幸村・・くん」 「さん、だっけ」 「はい・・・ということは、今日の相手は立海さんなんですね」 よろしくね、と幸村くんは前と同じような笑顔でいった。うわあ・・やっぱり、美人さんだ。「さんは、マネージャーだったの?」「あ、いえ・・今日は臨時なんです」「そっか」幸村くんはなにか納得したように頷いた。あ・・そろそろ、案内しなくちゃだ。私は、「それでは、今日使用していただく更衣室に案内しますね」といって、立海のみなさんを案内した 「ここを使用してくれ、とのことです」 「ありがとう」 「それでは、失礼します」 あ、と腕を掴まれた。私は私の腕を掴んでいる腕をたどって、腕を掴んでいる人をみた。なんか、黒い髪がもしゃもしゃしている人だった。「?あの・・・」「アンタ、かわいいね!」そ、率直な人だなあ・・・。まさかストレートにそんなことを言われたこと・・は、あるけど(周助くん、に毎日のように、いわれてるんだけど)、あんまりいわれたことがないから、顔が赤くなるのがわかった 「俺、立海大の2年生エース、切原赤也!アンタは?」 「あ、わ・・・私は、青学の・・・3年生、です」 「わ、先輩だったの?!あ・・すんません」 なんか、かわいい子だなあ。私はははっと笑って、「気にして、ないよ・・・切原くん」といった。すると切原くんは、「切原じゃなくて、赤也ッス!」といった。へ?切原くんは切原くんだよね・・・?「え?」と聞き返すと、「だから!赤也って呼んでくださいって言ってンの!」と言われた。そういう意味だったんだ・・・。私が切原くん・・じゃなくて赤也くんと呼ぼうとしたら、「フフ・・・赤也、そろそろ準備しないと」と幸村さんに先に言われてしまった 「さんもごめんね?うちのバカが・・・」 「(あれ?)い、いいえ!それでは、失礼します!」 時計を見ると、既に数十分が過ぎていた。や、やばい!急いで準備をしなくてはいけない。青学もそうだけど、立海の人たちもかっこいい人たちばかりだったよなあ・・・。テニス部には美形を惹きつけるなにかがあるのかな、などと思いながら青学の部室まで戻った |