ベッドに腰をかけた。眠いのだけれど寝る気になれず、暫くぼーっとした。そういえば、ここんところろくに寝てなかったことを思い出した。私はごろんと横になってみた。するとチャイムがなった 「誰だよ・・」 私がドアを開けると、母と妹のイオリがいた。私は一瞬で目が覚めた。私は、「何か・・御用ですか」といった。イオリは、私の双子の妹で私が受け継げなかった血継限界を受け継いでいた 「別に・・イオリがどうしてもとね」 「姉さん!今日は2人の誕生日だよ!」 イオリは笑いながら、「おめでとう」といった。私が暗部だということはイオリにはいっていない。私は軽く笑って、「ありがとう」といった。母も父も親戚も皆私のことを嫌っている 「ほら・・さっさと帰るわよ」 「え・・でも、」 「帰りな・・イオリ」 「うん・・」 私が皆に蔑まれ罵られていることを、忘れたことはない。今こそ表立って罵られなくなったが昔は酷かった。毎日罵られるのは当たり前、何もしていないのに殴られ蹴られ、しかしイオリはいつまでも愛され続けていた。静かに、私は忍具を一通り整備した。不具合がないように、丁寧に綺麗にした 「さようなら・・」 私の名前は・・二つ名は、氷の夜叉だ |