体がダルい。起き上がれない。ああ、そういえば私死んだんだっけ。起きれないはずだ。だけど、あったかい・・気がする。重い瞼を持ち上げたら、見知らぬ天井が真っ先に目に飛び込んできた。ここ、は・・・どこだ




「起きたみたいだな、うん」




ハッとして飛び起きると、腹に痛みが襲った。「っつぅ・・・」というと、「じっとしてなよ、病み上がりなんだから」といわれた。顔を上げると、綺麗な金髪のふさふさなちょんまげが特徴的な長髪の男がいた。こういうのをイケメンっていうんだろうな、なんて思いつつ、とりあえず、「ここはどこだ」というと、「それは追々な」とはぐらかされた。それならば、「アンタの名前教えろよ」と私は睨みながらいった




「オイラかい?」
「お前しかいねえよ」
「デイダラ」




「ふーん」とだけいい、もう一回寝ることにした。まだ体がダルい。横になろうとしたときに、「お前も名前、教えろよ」といわれたので、体に布団をかけながら、「」といって目を閉じた。閉じたのに、まだ、「じゃあ、年は?なんで抜け忍になったんだい?」とか聞かれたから、むくっと起き上がって、「しつこい」と一言言って、寝た




「あーあ、寝ちまった」




しかし・・・か。確か氷の夜叉って二つ名で、木の葉の暗部の中でも最強の強さを持っている、謂わば理想の忍だと聞いたことがある。地位も安定しているだろうに・・・なんで抜け忍なんかに?連れてきたときとは違ってすやすやと寝ていることに安心して、部屋を出た。とりあえず、名前を教えればイタチなんか同じ木の葉の出身だから、すぐにどんな奴かくらいわかるだろう。オイラはニヤリと笑って、みんなが揃うのを待った




光彩シャングリラ #07(20071215)