「えーこのクラスの担にnガラガラッ「すんません!遅れましたァァ!」 息を切らせて教室の前の方から入った。う、わあ・・・視線が痛いや☆じゃねえ、空気が冷たいうちにさっさと席へついてしまおう。ちなみにクラスは数日前に通知されていた。私はさも何もなかったかのように自分の席へいこうとしたら、ガシッと腕を掴まれた。あれ、この手は何だろう?ちょ、ギリギリいってますって!いい痛いんですけどォォ!? 「あの、なにか?(にっこり)」 「登校初日から遅刻とはいい度胸じゃないか(にっこり)」 「(ぞくり)いや、それほどでも・・・」 「褒めてねぇよ。で、理由は?」 「・・・」 「どうした?」 「私に神のお告げが・・・!」 「頭大丈夫かお前」 「真顔で返さないでくださいー!」 「もういい、席につけ」すごくあきれた顔でいわれた。こっちもなんだか疲れた。周りのクスクスという笑い声が私の羞恥心を煽る。あーマジなにしてんのよ。私が席につくと、先生が話し始めた。「ゴホン、改めて俺はこのクラスの担任になった雲野だ」自己紹介まだだったのか。雲野、ねえ・・・くーちゃんか。今度からそう呼ぼうっと。っていうか、私の隣いないんですけどー?なんで? 「じゃあ次は入学式な・・・ま、適当に!」 「それじゃ酷すぎます先生!」 「・・・体育館いったらひとりひとり名前呼ぶから。返事して一礼しろよ。あと寝ててかまわないから」 「じゃあ、いくか」といって教室を出て行ってしまった。寝ててかまわないのかよ、先生。そんなんでいいんですか、先生! * * * 本当に淡々と進む入学式、本当にこれでいいのだろうか。私は疾うの昔に名前を呼ばれたのでもうすることがない。から、寝ようとしたとき、いきなり会場に黄色い声が響いた。キーン・・・、耳・・・痛い 「きゃー跡部さまよ!」 「嘘ォ、見えな〜い」 「ああ、お美しい・・・!」 えええーーー!?跡部さまどんだけ!?なんだかすごい人らしい、ってアイツか!跡部か!あー・・・すごいな、1年なのに。カリスマ・・・ねえ?跡部はさも気にしていないようにステージにあがった。 ふと目が合った、気がした。 ・・・気のせいだろ、こんなに人がいるのに・・・合ってたとしてもたまたまだ。ああ、眠い。 |