ふと、目が合った。今朝天下の俺様にぶつかってきやがったあの女と、だ。クソ。俺様がステージに立っているってのに見向きもしねえ。寧ろ寝始めやがった。ああ、ムカツク。まあ、そんなことは顔に出さない。なんたって、この俺様が失態をさらすわけにはいかねえよなあ。あーん? 「・・・以上で終わります、」 あの女・・・今度会ったら、どうしてやろうか。 * * * 「・・・ふぁ、」 よく寝たー・・・って、ええええ?!なんで私の周り誰もいないの?!つか体育館にひとりですか、嘘ォ!誰も起こしてくれなかったのね・・・。っていうか、おかしいだろ。先生はどうした、つかくーちゃん(※担任です)もそうだけど、くーちゃん(※担任です)以外の先生も起こすとかしてくれないのかよ!オカシイだろ、どう考えても。そんなことを思っていたら、後ろから突き飛ばされた。 「ぎょえ!」 「ハン、色気のねえ声だな」 「?!あ、・・・」 「驚いたか、この俺様を「誰でしたっけ・・・」 「てめ・・・っ」 「ッ嘘です嘘です!だからラリアットやめっぐふっ・・・」 うふふ、お花畑が見えたよ。おばあちゃんが手を振ってる・・・。って、うわあああ。死にかけたよ私!つか一発モロ決まってしまった。・・・跡部、お前そんなキャラだったのかよ・・・。・・・ん?なんで跡部がココに・・・ 「なんでって顔してるな」 「そりゃあ・・・」 「それはお前が俺様の隣の席だからだ(ドーン)」 ・・・なんでコイツ、こんなに偉そうなんだろう・・・。って、ええええ?!(2回目)私の隣、いなかったじゃんって、もしかして新入生代表だからリハとかしてていなかったのか・・・?こんなのってアリかよ・・・うぅ・・・ 「オラ、さっさと戻るぞ」 「ちょ、わかったから!わかったから引きずらないで!ホコリがァァア!」 マジなんなのこの俺様! |