「んー・・・」 今日も快晴。屋上での昼寝に最適な天気だ。(最近、こんな天気が続いてて嬉しいよっ) 私は別にすっごい悪い子になって内申落としたくないからあんまりサボらない子なんだけれども、 こうも晴れているとサボりたくなってしまうんだよね。(ぽかぽか天気は昼寝日和なのだー) だから、今日も屋上にきた。 「あ、」 「ちゃん、今日もきたのー?」 「うん」 「いいのー?」って太陽みたいな笑顔で言うこの子は、芥川慈郎・・・通称ジローだ。 この子も屋上常連(つまり、サボり魔ってこと!)で、屋上で知り合った。 というか、私がジローに気づかないでジローにつまずいてしまったのだ。 (今思い出しても恥ずかしい・・・よ)(あ、あのときはジロー寝ぼけてたんだけど・・・ね) 「こうも晴れてると、屋上きたくなっちゃんだよ」 「そーだよね。俺もなんだー」 そう、"私も"常連。晴れている間は、必ず1時間は昼寝しに屋上へときます。 そして必ず私がくるときに、ジローは寝てるのです。(屋上のど真ん中で、ね!) そして、私は当たり前のようにジローの隣に座るのです。 (ジローもそれを咎めたりしないから、いいんだと思うんだ) 「ジロー、」 「んー?」 「また、来てもいい?」 「いいに決まってるCー」 胸をホッと撫で下ろした。もし、ここでダメって言われたら泣いてたかもしれない。 屋上にくるのは、晴れているからっていうわけじゃなくて。 (そう・・・本当はあのヒトがいるから、なの) 私は、ジローの隣が当たり前になってきてしまっている。 (だから、教室では屋上にいるときよりも笑っているっていう感じがしないんだ) 「俺も、来てくれないと困るCー」 「え?なんか言った?」 「ううん、なにもー」 「そう?」
君のとなりが 僕の居場所 ( 僕 の と な り は 、 君 の 居 場 所 ) |