「ねぇ、」
「なんですか?クフフ」
「なんでいるのよ」
「それは愛の力・・・ぐはっ



見事に決まりました、選手の右ストレート!骸選手、綺麗に弧を描きながら吹っ飛ばされました! さぁ、起き上がれるのか?起き上がるのか?!・・・なぁんて実況中継はいりません。 大体、私は今夕食の買い物から帰ってきたところだったりする。 なのに、私より先に骸がいるのかが不思議でたまらない。(か、鍵をかけたはず。・・・かけたよ!) (部屋に入ったら、暗がりの中オッドアイの目を光らせて手を振ってたんだよ!怖くない?!)



の愛の一発は効きました」
「いや、愛なんて込めたつもりないよ」
「いえいえ、照れなくてもいいんですよ」
「どこをどういう風に見ると照れてるように見えるのかしら」



コイツは目がおかしいのだろうか。・・・あ、元々おかしいんだった。(酷) と、とにかく。コイツをうちから出さないと、夕食を作れない! というか、母さんと父さん帰ってきちまうよ!「ただいまー」って帰ってきちまったよ! あああーコイツのことどう話せばいいんだ!(決して、友達とはいいたくない!) 「お、おかえりなさい・・・」と骸を隠しながら返事をする。 骸は、じっとしていたようだったが何か考えているのか・・・? (っていうか、コイツが考えることはろくなことじゃないぞ・・・!)



、ただいま・・・って、誰かしら」
「え、えっとーコイツは・・・」
「あ、お邪魔しています。お母様」
「(お、お母様?!)ど、どうも。あの、」
「あ、僕はさんといいお付き合いをさせてもらってます六道骸と申しま「いいお付き合いなんてしてねェよ!」
「あら、そうなの。こんな娘ですが宜しく「だから、違うって!」
「あら、違うの?」
「そう!」



「残念ねー」って、お母さん!なにを言うの!?骸が調子に乗っちゃうじゃんか! (って、言ってるそばから目がちょっとキラキラし始めちゃってるし!)(ど、どうしよ・・・) 「と、とにかくさ・・・こんなところじゃ、なんだから」って言って骸を私の部屋へ案内した。 (本当は、こうなる前に帰ってもらう予定だったのに!)(あー・・・ 泣) そんなことを思いながら、骸を「どうぞ」といい招き入れた、私の部屋へと。



「思ったよりは片付いているんですね」
「失礼な」
「さて、」
「なによ」
「いつ、始めるんですか?」
「は?」
「男と女の夜の情事・・・ぐふっ



はい、またまた決まりました!今度はローキック! 華麗なキック、骸選手避けられず、吹っ飛びました! 先程より威力はありそうです・・・って、こんな中継はいりません。 私はもう、コイツを変態と認めました。(いつ、私がその・・・シようなんていったんだ!) 「ばーか」って言ってやった。そうしたら、「クフフ」って!え?! って見たら、ニッコニコしてる骸がいて。 「ど、どうした・・・の」っていうと、「言葉攻めですか、!」って。



「は?」
はSなんですね!」
「いや、」
「僕はの為なら、Mにでもなります!」
「おい、」
「さぁ、続けてください!!」
「な、なに言ってるの・・・骸」

「こんな時間に、となにしてるの?」



後ろから声がした。振り返りたくないのだけれども、振り返らなくてはいけないようだ。 「・・・雲雀?」え、雲雀?っていうか、どっから入ってきたよ。 ねぇ?え、ドアあいてないよね。え?窓?んなばかなー!ははは(ちょっと、本気で笑えないよ!) (ま、窓開いてるしー)「な、なんでここにいるのよ!」って言ったら、「僕はの部屋に2人の人影があったから、ちょっと見てみただけなんだけど」って。 じゃあ、なんで入ってきたんだよー!



「ねぇ、なにしてるの」
「いや、なにもしてないから!」
「ふーん」



と、ここで雲雀の目線が骸に動いた。 骸は雲雀の目線が自分の方に来たことに気づき、ニコリと笑った。 (そして、私には見えてしまった・・・!)(二人の間に、火花散ってる・・・よ?!) え、え、え?な、なにが起きてるの?!わ、わかんないしー! っていうか、いきなり戦争始めないで!ねぇ!「僕のに手、出さないでよ」って、え?!いつ雲雀のになっちゃったの?! 私!「クフフ。なに寝ぼけたことを・・・。は僕のですよ!」って、えぇ?!なに、2人して私のことで争ってるの!?



「、2人ともやめてよ!」
「・・・
「私の部屋が、部屋じゃなくなっちゃうじゃない!」



そっち?!っていうツッコミはなしね。受け付けてませんー! っていうか、マジで。トンファーとか振り回すのヤメテ。ほんと。 あ、千種クン来てくれた!「千種ー!ほんと、この2人止めて!」っていったのに、なんていったと思う? 「・・・めんどい」だよ!えーーー!?だよ! ほんと、マジ私の私物がー・・・(泣)「い、いや・・・ほんと、マジお願いします。マジで」 「めんどい」っていう、ね。会話の繰り返しーみたいな?あはは。 そして、その間にも私の部屋は崩壊されていくー・・・。(泣)



!」
「なによ」
「僕と」
「僕・・・」

「「どっちが好きなの?(好きなんですか?)」」



あーここまでいっちゃったわけですか、はい。わかってないなー、この2人は。 私はね、こう答えるに決まっているの。



「2人とも、」
「・・・」
「・・・」
「塩酸かけて殺してやろうか?」










霧と雲の狭間で、

(とりあえず、2人は私の部屋を片付けて帰ってくれました、よ!)