突然だけど、私の席はとても学生にとっては最高な席だと思う。 窓側だし、1番後ろだし、寝心地抜群ですよ(ふふふ、いいだろー) 数学の時間なんて、寝るのに最適な時間だぞ(あの意味不明な記号の数々は何?!暗号?!) 兎に角、私は寝るのが好きなので、うん、めっちゃ最高です (しかも、背が高い人ばっか揃ってるからね、丁度先生がいるところからは見えないんだよね) らっきーでなりませんよホホホ(私ってば、今年ついてるんじゃね?絶対新年早々ってか、1ヶ月だけど、今年1年ついてると思う!) 私は心の中で先生に謝っておき、顔を覆うようにしてうつ伏せになり、寝た。 (あ、今日が丁度日向になって・・・あ、気持ちいいかも) 「すぅ・・・す、」 「大丈夫か、コイツ・・・呼吸がたまに止まるぞ」 「大丈夫さー。現に今生きてるから」 「そりゃ、生きてなかったら困るだろ・・・お前がな」 「おい、そこ少し煩いぞ・・って、寝てるのか?」 「あーあーユウの所為でバレちまったさーどうするんさー」 「俺の所為か、全部俺の所為にしちまうのか、お前は」 「起きろ!、起きるんだ!」 「うぇ・・・?おじさん、だれ・・・」 「寝ぼけるなー!」 ぼーっとしていた頭が、段々とハッキリしてきた。(あー・・・と、私熟睡してた・・・?) と、さっき言った言葉を思い出し、さーっと血の気が引いていった。 「目が覚めたか」「さささ覚め過ぎました!ごめんなさい!」 おじさんなんて言って、とは言わなかったけれど。(もう一回言ってみろ、今度こそ殴られちまう!) っていうか、バレた?バレたの?! 私は、顔を上げて周りをきょろきょろ見回すと、みんなが笑って私の方を見ていた。 (は、恥ずかしい・・・)でも、絶対バレないと思ってたのにな・・・残念だ。 しかし、何もしなければバレないと思ってたのにな・・・何かあったのかな? (ちなみに、私の前はぶっきらぼうな神田、隣はラビとなっております) 「・・・、お前は寝ていられるほどの余裕があるのか」 「え?!い、いえ・・・そんな」 「じゃあ、この問題解いてみやがれ」 「嘘ー?!むむむ無理ですよ!ってか、無理ってわかってて当てないで下さいよ!」 「じゃあ、寝るな」 「ちっ・・・ラビ、言い返してやってよ!」 「俺ッ?!俺別になにも・・・」 「じゃあ、お前も同罪な。放課後居残りしろよ」 「嘘?!じゃあ、ユウは?ユウも煩くしてた!」 「神田は今日は無理なんだよ!」 「え?そうなんですk「なんだよな?(にこっ)」・・・はい」 にこっ・・・じゃありませんよ、先生!っていうか、爽やか過ぎるのが逆に怖い!!! くそぅ・・・っていうか、ラビは何の罪?もしかして、「ラビも寝てたの?」「まさか!じゃあるまいし」バコン、という音がするほど強くラビを殴った。 (私じゃあるまいって・・失礼な!)「いててて・・・俺はユウと一緒に煩くしちまっただけさー」 私はそれを聞くと、ふうんと一言言って、もう一度うつ伏せになった。 (もう、最初から聞いてないなら全部聞かなくても同じだと思わないかい?) そういえば、神田はどうして今日はダメなんだろう。 ラビと一緒に喋ってたのを注意されたんだと思うけど・・・なんで今日は私とラビの2人なんだろ・・・2人か・・・ん?2人だけ・・・?2人だけ、・・・2人きり?・・・2人きり?! 「え、え、え・・・」 「いきなり起き上がって・・・、なんなのさー」 「え、いや・・・あー・・・めんどいなって思ってね」 苦しい!この言い訳苦しい!すっげー言った後から後悔してるんですけど! しかも、ラビも笑ってるし!(わーラビ、結構勘が鋭いから、絶対気づいてるし!) 「俺もめんどいさー。でも・・・」 「な、なに・・・」 「と一緒なら、俺は別にいいさー」 故意の行為を恋といいます (あ、ラビ!その問題違うでしょ)(えーこれで当ってるだろ?)(違う!これは、こう・・・で、それがこうなの) (、やればできるさー!今度、また教えてくれよ!(にかっ)) ((ちょ、誰かこの子をとめて・・・!私の心臓が保たないよ!)い、いいよ) |