友達が口癖のように言う「・・、風紀委員長の雲雀さんは怖いよ」毎日のように聞かされてます(あー・・もう、その台詞しか言えないのか、お前!)
私だって、それくらい知ってらい!一応、並盛中学校の生徒ですよ?
雲雀さん知らなかったら、並盛中学校の生徒じゃあありませんよ。
そのあとが普通の一般生徒と違うのです「だけどね、よく見ると美形だったりするんだよ?
知ってた?」笑いながら、そういってくるのだ。知らないよ、私・・そんなことなんてさ。
だって、雲雀さんなんて間近で見たことなんてあるわけないし、っていうか、そんな気すらおきませんよ(どうかしちゃったのだろうか、この子は・・・)
そう、思っていましたよ・・・ついさっきまでですがねえ!
ああ・・・私の馬鹿野郎、なんでこんな日に遅刻をしてしまうんだ(ちなみに、いつもの登校時間より20分近く遅れてます)
ああー・・私はぎりぎりに学校につくようにしてるのになあ!
こういうとき、ぎりぎりは不便だと思う(絶対に、遅刻決定じゃんかよう!)
まあ、そんなことを言っていてもしょうがあないのだ。ああー・・門が閉まっちゃう!
ちょ、待って・・・!私は全力で走った。
一応、門が閉まる前に入れたけれど・・・ああ、もう歩けません(私は、その場に座り込んでしまったのです) 「は・・はあ、」 「ねえ・・ちょっと、」 「うっ!雲雀さ・・・な、でしょー・・か?」 「あのさあ、急いで教室に行ってくれない?」 「あ、はい・・そー・・ですね」 そう言ったのに、なかなか立とうとしない私に雲雀さんは眉間に皺を寄せて、またこちらを見た(ちょ、殺気を込めないで下さい!) 「なに、さっさと行ってくれない?」 「あのー・・・その、ええ・・っとー、」 「きみ、ふざけてるの?咬み殺されたい?」 「違っ・・ええと、体力ないもんですから、ちょっと・・立てないっていうか、あはは」 「あははじゃないよ」 雲雀さんはいつものように、学ランを腕を通さずに着ていた(どうして、あの着方で学ランが落ちないんだろう?) 雲雀さんは、更に眉間に皺を寄せて、呆れたように溜息をついた(まあ、当たり前と言ってはなんなんだけどね) あ、友達の言ったとおりかもしれない・・・結構、美形さんでした。 だから、呆れた顔しても、綺麗に見えるのだ(美人さんが怒っても、綺麗なのと同じですよ) じーっと見ていると、雲雀さんはその視線に気づいたようで、「じっと、こっちばかり見てないでよ」あ、なんか可愛いかもしれない(この感覚はおかしいのか、ああ、おかしいのだろう・・そうかそうか、私はおかしいのですね) ああ・・・なんというか、立つのがめんどうくさくなってきた(いや、そんなこと思っちゃうと、いろいろだめになるんだけどさ) 誰か、引っ張ってくれないかな・・そうしたら、立ち上がれるのにな(雲雀さんが引っ張って・・・、くれるわけないか) 私が少しぼーっとしていたら、雲雀さんが少ししゃがんだ(あれ、しゃがむとか・・・あるんだ、雲雀さんでもね)っていうか、いきなりですね、目の前が真っ暗になったんですけど・・・と、浮遊感が突然襲ってきたんですけどお?!(え、え・・もしかして、ですよ) 「ひひひひ雲雀・・さ、?!」 「きみがさっさとしないからだよ」 「お、お姫様だ・・っこ?」 「きみはされたことないの?」 「ないです・・よ、いや、あの・・その・ええと、重くないですか」 「寧ろ、ちゃんと食べてるのかい?」 「いや、食べて・・ますけど、ね?それよ、り・・このかっこ、」 「ああ・・大丈夫、さっさと教室まで運ぶから、授業には間に合わせるよ」 「いや、そうじ・・なく、・・(ああ、聞いてないや、この人・・)」 キーンコーンカーンコーン 「ああ、チャイムがなったね」 「ええ・・そんなあ、」 「まあ、このまま教室にいくと、注目の的だろうね」 「うう・・・」 「じゃあ、応接室にくるかい?」 どきん、どきん、・・・どうやら、私は生まれて初めての気持ちを知ってしまったようです |