嗚呼、王子様・・・ここから見えるお姿もお美しい・・・って、あれ・・寝てらっしゃる? まあ、いいわ・・・私はあの方に会うためになんか知らないけど現れた妖精 (ちょっとデ・・・ぽっちゃりしてるおば・・・おねえさんみたいな感じ!)に今着てるドレス (淡いピンクのちょっとふわっとしてるやつ!)と髪型・・・は、あんまり変わんないけどさ、 まあ、変身してきたわけなのよ! ああ、でも周りの大して可愛くもないおばさんお姉さまたちが邪魔で、 本当・・・気づいてくれないだろうなあ(邪魔だなあ・・・特に、うちのおばさん お姉さまたち!)ああ、つまんねえの!誰か、かっこいい人いないかな・・・ 王子は寝てらっしゃるらしい、し・・・って、「ん、君・・・名前、なんていうの」 「お、王子・・・一般の女性に喋りかけないでください」「別にEじゃん!ね、名前は?」 「・・・と申します」「うっわ、ちゃんっていうの?素晴らCー!」・・・なんだろう、この王子・・・かわいいけど、うざい?(おい) まあ、いいわ・・・私だって、好きでこんなボロい服着てるわけじゃあないし、 いつまでもこんなことしてらんないよね・・・いぇあ、玉の輿!「ね、一緒に踊ってくれる?」 「王子が、こんな女とでいいと言われるのでしたら、喜んで」「やった!ね、音楽鳴らして」 「かしこまりました」少しすると、ワルツの音楽が聞こえてきた(流石は王子様・・・オーケストラでのワルツか) おっ・・・王子、結構上手だったり?一応、私もダンスくらいできるけど・・リードが上手だから、やりやすいかも (王子様だもんね・・・やっぱり、ダンスくらいできないとだよね)「ちゃんも、ダンス上手だねー」「ありがとうございます」 はあ、そろそろ帰りたいんだよねえ・・・一応、王子も手懐けたし(おい) あーあ、はやく・・・カーンカーンカーン、・・・あ、鐘が鳴った



「すいません、王子・・・私、帰らないとなんです」
「Aー!なんでー?」
「なんでもです、すいません!」



私は走り出した・・・王子が追いつけないように、全速力でね! でも、どうしようどうしよう・・こんなところでボロい服になっちまったら、 私王子と結婚できないじゃん!グッバイ、玉の輿・・・(やっぱり、そこか) 「ま、待ってよ!」ってか、王子はや!私全速力なのに・・・追いつかれちゃう! ってか、ああ!裾つかまれた・・・って、ここ階段! 私と王子は階段をごろごろと転がり落ちた(ちょ、めっさ痛いんですけど!) 「お、王子!裾を引っ張るのやめてください・・・って、ああ!」 やばい、服が・・・ボロい服に変わってるし、・・・最悪!「どうしたのー?」 ってか、気づいていない?!おかしいでしょ、あきらかに!「ふ、服が・・・」 「服?ああ、本当だー!変わってるCー!どうやって着替えたの?」 ・・・この子、無邪気すぎだわ(なんか、悪い気がしてきた・・・ごめんね、こんな女で!) 「えっと、なんか話とかあったりする?引き止めたってことはさ」 「ああ、そうそう!ちゃん、俺と結婚してよ!」




シンデレラ・ストーリー
(結局、子供みたいな王子と結婚しましたとさ!めでたし、めでたし!)



ちゃん、俺子どもは2人ほしいんだよね!」
「一緒にテニスしたいんでしょ」
「もちろん!」