中間テストの2週間前のことだった。我が立海大の 私は勿論、必死に勉強した。テニス部でも特に頭のいい、柳と柳生・・数学は仁王だったり、国語はブン太にもう、私の思いつく限りの手段は使い尽くした。必死にやってる中、ブン太には罵られ仁王にはからかわれて柳にはデータをとられ(たような気がする)そして姑みたいな柳生の教え方でなんとなくストレスが溜まったりと本当にこの2週間疲れた。そして今日、テストが全て返ってきた。 「、テストどうだった?」 「幸村か・・」 「何点だい?」 「ふふ・・聞いて驚くがいい」 「早く言えよ」 「わかってるわよ・・364点でしたっ」 私が言うと、幸村は鼻で笑った。ひ、酷い!と私が言うと、幸村は、「悪い悪い・・頑張ったな」といってくれた。私は幸村の方を向いてにかっと笑って見せると、幸村に顎をくいっと上げられた。 「俺は追試なんかで、との時間を減らされたくなかったんだよ」 「ゆ、幸村・・」 そりゃ私も追試があるとテニス部に来れないし、となると幸村に会えないで終わってしまう日もある。メールも電話もしようと思えばできるとは思うけれど、疲れてる幸村を思うと中々できない。幸村もそのことを考えていてくれたと思うと、本当に嬉しい。幸村は私にキスして、耳元で囁くように、「2週間、我慢した俺の身にもなれよ?」といった。この後には私にも辛くないご褒美が待っていると信じたい。 |