夏の移動教室は面倒くさいと思う。暑い。ダルい。目の前にはクラスメイトのが歩いている。あー・・下着が透けとる。・・今日は白か。俺は一緒に移動している奴の話に適当に相槌を打ちながら、意識はへ向いていた。


「(まったく・・)」


にこにこ笑いながら、楽しそうに友達と話しているに近づいた。俺はの反応を予想しながら、下着のホックをぐいっと引っ張った。が振り返る前に引っ張ったホックを素早くはなした。バチンッといい音がした。


「いった・・、仁王っ」
「おーおー怖いのう」
「アンタの所為でしょうが!」


と一緒にいたクラスメイトは、「あ・・先に行ってるね」と一緒にいるのが気まずかったのか、気を利かせたのか、先に歩いていった。空気が読める奴じゃな。


「どうしてくれるのよ・・」
「何が」
「・・勘違いされたっぽいんですけど」
「俺はいいけどな」


は?目を丸くして、俺をじーっと見ているに、俺はふっと笑った。




背中へ透明なラブコール