「なあなあ、これはどうやって訳せばいいんだよ」 「・・これは、ここにbe動詞がある・・しかもingだから、現在進行形ね」 「ああ」 かりかりというシャープペンシルの音だけが私たちのほかに誰も居ない放課後の教室に響いた。私は静かに切原くんが問題を解くのを読書をして待ち続けた。ああ・・今日はしたいことたくさんあったのになあ。私はたまに切原くんを見ながら、読書をした 「よっし!これでどうだよ」 「んー・・ここ、betterが訳されてないよ」 「そんなとこまで見るのかよ!」 「英語の訳は厳しいよ」 切原くんはへいへいといいながら赤ペンで書き加えた。私は他の問題の丸付けをした。私がふと切原くんを見ると、切原くんは私のほうをじっと見ていた。ちょっと恥ずかしいなあ。私は、「なに」というと、切原くんは、「え、あ・・なんでもねえよ」といった 「あ、他全部できてるよ」 「まじか!やっぱ、俺ってばやればできんだよ」 「やればね」 切原くんは、「酷えな」なんていいながら笑った。私はくすっと笑った。切原くんは、やっぱり私のほうをじっと見ていた。私は、「切原くん本当に大丈夫なの」といった。切原くんは、「お前、不意打ち・・」なんて顔を両手で覆った。そのあと、髪の毛を右手でくしゃくしゃにした。私は、「なにが」といった 「俺のことが好きだわ」 今度は私が切原くんをじっと見てしまった。夕陽に照らされている切原くんの顔が少し赤いような気がした |