くそくそ!なんで今日俺が日直なんだよ!(聞いてねえし!)俺は背が足りない分、ぴょんぴょんと飛び跳ねて黒板を綺麗にした。こういうとき侑士だったら楽々上まで届くんだろうなあとか思う。ま、俺も背が伸びる予定だからいいんだけどな!黒板消しをクリーナーにかけていたら、同じクラスのが教室にはいってきた




「向日くん?」
じゃん。なに?忘れ物?」
「ううん。日直」




もう1人ってお前だったのかよ!俺はそういって、に日誌を渡した。は、「私が日誌?」といった。俺は、「俺よりのが字綺麗だろ」といった。俺はの席の隣に座って、「早く終わらせようぜ」といった。は席について日誌を書き始めた。シャーペンがすらすらと動いている。は髪が邪魔だったのか髪耳にかけた




「(わ・・)」




なぜだかドキッとした。俺は思わず自分の髪を触った。赤く染まって少し痛んでいる髪。の髪は対照的に艶々した黒い髪だ。俺は手をすっと伸ばして、の黒い髪に触れた





麗しき黒髪、に、焦がれる

(わ・・お前、髪さらさらなのな!俺よりさらさらだぜ!)