ぐすぐすと鼻を啜った。ごしごしと涙を拭った。今は放課後だ。裏庭には、私だけしかいない。どうして、いつも終わっちゃうんだろう。しかも、私の気持ちを残したまま。みんなみんな過ぎ去っていく。ぼーっと空を眺めていたら、いきなり暗くなった。空の代わりに見えたのは、クラスメイトの丸井くんだった 「ま・・るいくん?」 「あん?かよ・・って泣いてんのお前?!」 「きっ気にしないでいいから!」 私は拭っても拭っても流れてくる涙を止める術を知らなかった。私はごしごししながら、「丸井くんは、ここに用があったの」と聞いた。丸井くんはあー・・と言ってから、ぼそぼそと何かを言った。私は聞き取れなくて、「え?」と聞き返した。丸井くんは私を睨むように見て、「お・・お前が!見えた、から・・」といった。私は目を見開いた 「わ・・私が?」 「そ、そうだよ!それで、お前どうすんの」 「え・・」 少し沈黙が流れた。どう・・したいんだろう。私が黙っていたら、ぐっと抱き寄せられた。丸井くんから離れようと力を出してみるけれどがしっと掴まれていて離れられなかった。私は離してといってみるが、聞こえているのか聞こえていないのか離してはくれない。少ししたら、丸井くんは耳元で、「俺にしろよ」といった |