「ひ、よしー・・」



がぱたぱた・・・と俺の元に走ってきた。俺より小さいからか、ちょこちょこと動いているように見えて、純粋に可愛いと思った。全速力で来たのか、息を切らしていた。「大丈夫か?」と聞くと、笑顔で「うん、大丈、夫!」といった。息を整えると、俺に向き直った



「それで、用はなんだ?」
「今日、は、えっと・・」
「早く言え」



「うー・・」と唸って、沈黙が走った。言いたいことは大体わかっている。しかし確信はないし、違う用事かもしれないから断定は出来ない。なかなか言おうとしないに、「言えないようなことなのか?」と俺はニヤリと笑って聞いてみる。すると、見る見るうちにの顔は真っ赤になっていった。わかりやすいやつだ



「ち、違う!よ!」
「じゃあ早く言えよ」



「好き」



まさかそんなにストレートに言われるとは思ってなかった。今度は俺が赤面してしまった。俺は少し言葉を失ってしまったが、少ししてから、緊張しているのだろうか、少し震えているらしいを優しく抱きしめた



「わ、ひひ日吉っ!」
「ずっと好きだった」
「、え?」



、好きだ」





世界を朱で染め上げる