「赤也」
「あ?」
「何時までいるつもりなのよ」
「さあね」



時計をチラッと見ると、もう数分もしないうちに明日になりそうな時間になっていた。大体、赤也は今日泊まるなんて一言も言っていなかった。はあ・・とりあえず、赤也の寝る布団を用意しようと部屋を出ようとした



「どこに行くんだよ?」
「アンタの布団をとりに」
「一緒にベッドで寝りゃあいいじゃあたっ
「バカ言わないでよ」



まったく・・。私は赤也を無視して布団をとりに行こうとしたら、腕を引っ張られた。私は引っ張られた方向にそのまま倒れこんでしまった。なんで私引っ張れて倒れてんの?しかも、何故か天井が見えるはずなのに赤也の顔しか見えない。もしかして、押し倒されてたりしますか。あはは・・笑えない



「な、なにすんの・・」
「だから行くなって」
「なんでよ!」
「ちょっと待てって・・」



は?私はわけがわからない赤也を力を入れて押し返そうとするが、赤也は押し返せない。男と女の違いってやつなのね・・。私は暴れようとしたときに、時計が鳴った。カーン、カーン、・・赤也は、少し力を弱めた。そして、赤也はじっと私の目を見つめて、口を開いた



、おめでとう」
「・・は?」
「今日、誕生日なんだろ」
「そ、だけど・・なんで、」



「俺が誰よりも早くお前に、言いたかっただけ」



そういうと赤也は、ふい、とそっぽを向いてしまった。だけど、微かに見える頬がほんのり赤く染まっているのを私は見逃さなかった。そして私は、「ありがとう」といった





わたしの幸せを支配する




(ひぉちゃんお誕生日おめでとうございます!)