「やべっ」
「どうしたんじゃ」
「辞書忘れた・・・」
「昼休みのあとは国語じゃったのう」



俺は休み時間に辞書を借りにジャッカルの教室までいった。ジャッカルはなんでももってるから、忘れ物はジャッカルに借りるべし。これ鉄則。俺は辞書をもって教室を出ようとしたら、ジャッカルの隣に女子がいるのが見えた



「あれ、ジャッカル彼女できたのかよ」
「わ、ブン太まだいたのかよ」
「アンタ、ジャッカルの彼女?」
「え?違うよ、ただ隣の席なだけ」



「へ?」
、っていうんだ」
「うん、そうだよ」



ふうん。はカバンをガサガサと漁り、なにかを探しているようだった。「なんか探してんの?」と聞くと、は、「んー・・・ガムがあったはずなんだけどさ」と少しカバンを漁って、顔をあげた。ガム・・・ねえ。「ガムなら、これ、やるけど」といって、差し出すと、ジャッカルが驚いていた。「ブン太が女子にガムをやるなんて・・・俺はじめてみた」「そんなん驚かなくてもいいだろい」すると、はすまなそうにこういった



「ごめんね、私キシリトール配合のしか食べないんだ」



・・・。俺の何かが崩れたような気がした。ちくしょう。「せっかく俺がくれてやってんだから、もらっとけ」といって無理やり渡すけれど、「食べれないんだって」といって返された。ああ、なんかむかむかしてきた。というか、こんな女はじめてだった。は、目をみて、「本当にごめんって」と謝った。な、なんだよ・・・すごくドキドキしてきた



「べ、別にいい・・・」
「ありがとう!あ、ありがとうってのも変か・・・」



うわ・・・すごく笑顔がかわいくみえた。っていうか、かわいい。やべえ・・・好きになったかも。俺はガムとを交互に見つめて、もう1回を見つめて、「俺はお前が好きなんだ、お前も俺を好きになれ」といった。行動あるのみ。だけどは、「そんなこと、わかりませんよ」といってのけた。やっぱり、面白いやつだった





それでも君のことが、好きだ