「ジロー!」 「ん・・・、むにゃむにゃ」 「起きろ!大変だッ!」 「なにが〜?」 「が男と一緒に買い物してたんだよ!」 それを聞いた瞬間、ガバッと起き上がった。起こしにきた宍戸に詰め寄るように、「それ、本当・・・?」というと、俺より身長が高いくせに少しびびりながら、「マジだって!ほら、」とケータイをみせた。そこには、と男の姿があって、寄り添ってなにかをみているところの写真が写っていた。嘘だろ?俺は信じられない。信じないよ。なあ、・・・。だんだんとはやくなる鼓動と一緒に走り出した。 全力疾走で駆け抜ける。部活でもこんなに走ったことなんて、まず、ない。、どこ?どこに、いんだよ・・・?俺んちがある、商店街を駆け抜けているときにふと、に似た格好のひとをみかけた。・・・?と思って、立ち止まって店の中をみた。俺は目を見開いた。 「・・・」 いた。を、見つけた。だけど、男と一緒にいる。昨日すごく楽しく話してたのに、あれも嘘だったのか?ゆっくりとケータイをとりだして、通話ボタンをおした。「・・・もしもし?ジロー?」電話越しに聞こえるの声は、少しざわついている店内なのか、聞き取りづらかった。「今、に会いたいなーなんて」と笑っていうと、「あ、ごめん!今、友達と買い物してるから・・・」といった。 「その友達は、男なんだ?」 「へっ?!」 は驚いた声をだして、窓のほうを向いて、窓越しに俺のことをみた。「な、んで・・・?」なんで?そんなこと、俺が聞きたい。俺は、自動ドアから店内に入って、のところまでいった。「・・・」情けない。連れ戻すことも、問い詰めることもできない。「俺じゃ、だめだった・・・?」頼りないし、甘えてばかりだし、・・・なんか自分でいってて悲しくなってきた。 「違うの!」 「いいよ・・・、無理させてたね」 「ちがっ!」 「なにが違うの」 「だから、私、プレゼント選んでたの!」 「・・・は?」 「私男子の好きなのとかわかんないし、」 「とかいって、本人にそのまま聞くのもいやだし、」 「だから、この・・・いとこに一緒に選んでてもらったの」 い、いとこ・・?!っていうか、いとこ?!え、なんか意味不明・・・お、れが勘違いしてたの?は、恥ずかC・・・。「ジローごめん」に謝られた。「ジローのこと、嫌いになるなんてありえないから」とまっすぐに目をみて言われた。「俺だって・・・」といって、を抱きしめた。くそー!浮気なんかされないように俺もかっこよくならなくちゃ! |